今日はお友達のKさんと、よくサークル等でお見かけするNさんのお話を聞く会がありました。お二人とも今年のお誕生日で84歳。戦時中を生きて来られた世代です。
お二人が生まれた年に満州事変が勃発しました。更に敗戦の年は14歳でした。なので、義務教育は、天皇の赤子としてりっぱに天皇のお役に立つようにというものでした。
でも、そんな教育を受けられていてもお二人のアンテナは「人権尊重」、人間が人間として大切にされる世の中に向けられていました。戦時中は「見ざる聞かざる言わざる」が横行していて、今の「機密保護法の制定」はそれにつながるんではないかと危惧されています。おかしいことはおかしいと言える世の中がどんなに貴重か、軍事下を生きて来られたお二人だからこその説得力あるお言葉でした。
Kさんは退院された直後、Nさんはご主人が倒れられて毎日病院へ通っておられる状況。私だったらとても「お引き受けできません」と言ってしまっているところを、何とも清々しい表情でお話しされています。まさに、お二人のこのエネルギーは、戦時中を生きて、あんな世の中には二度としてはいけない、という強い気持ちに突き動かされての日頃の行動なんだと納得いたしました。
私なんかよりずっと若く、みずみずしい感覚のお二人に力をいただいた時間でした。